カメラ寄付 #05 藤村里穂さん
三人のお子さんを一人で育てているシングルマザーでもある里穂さん。 11年前に購入したこのカメラは、子供達の成長を写してきた思い出の品。 ちなみにこのインタビューの撮影時に三人のお子さんも一緒で、初めての東京観光にみんなウキウキしてました。
ー 自己紹介をお願いします。
藤村里穂(ふじむら りほ)です。32歳です。 三人の子供を育てているシングルマザーです。
人の心に寄り添う仕事をしています。
普段は北海道に住んでいるんですけど、今回娘が楽しみにしていたライブのチケットがたまたま当たったので、東京に遊びに来ています。
家族でなかなか旅行することができなかったので、旅行を楽しんでいます。
ー このカメラを買った理由と何をこのカメラで撮ってきたか教えてください。
このカメラを買ったのが、11年くらい前になるんですけど、その時ちょうど私が離婚したばかりで、三人目の息子がお腹にいた時なんですね。
(妊娠)8ヶ月くらいの時にこのカメラを買って、「これから私が写真に残していこう。思い出を子供たちと一緒に作っていこう」という想いで、このカメラを買いました。
撮っていたものは、日常の子供達の姿です。
子供達の笑顔や泣いた姿とか、成長の記録と思い出を写真に収めていました。
ー なぜこのカメラを譲って頂けることになりましたか?
まず単純に私の気持ちとして、「私が知らない世界を見ている方々の活動」っていうこと。
もし、彼らが住む場所が違ったり、生まれた場所が違ったとしたら、勉強ができるとか、起業したり、っていう人がいっぱいいたかもしれない。
でも、住む場所が違うってだけで、その可能性が閉ざされたと感じてしまっている方もいるかもしれないし、その可能性すら見出せなかったかもしれない。
でも、そういう子たちは私たちが知らないものをいっぱい知っていると思う。
そして、私たちはたくさん物はあるけれど、私たちが忘れてしまっているものをいっぱい知っていると思う。
そういう人たちが撮るものへ、とても期待感があります。
私は、このカメラを使って大切な人生と共に、彼らがいい写真を残していってくれたらとても嬉しいという想いです。
きっと、当たり前の幸せの中で生きてたら、感じられない幸せを知ってるじゃないですか?
だからこそ内側から出る彼らなりの視点は、その子達にしかないものだと思っています。
ー 最後に現地の若者へメッセージをください。
このカメラを受け取ってくれるあなたにメッセージです。
まず、このカメラを受け取ってくれて、本当にありがとうございます。
こうやって日本とアフリカで、スゴく遠いところで暮らしているけれど、このカメラを通して繋がれたこと、本当に心から感謝しています。
そして、あなたが生まれてきてくれたことを心から感謝しています。
こうやってあなたの人生がこれからもっともっと素晴らしいものになるように、私は願っています。
そして、私たちはいつでも空で繋がっています。 あなたの幸せを心から願っています。
