これまでキベラクションでは、スラムへのカメラ寄付を掲げ、不要なカメラを日本で募っておりました。
私たちは当初、「寄付カメラ1台をワークショップ参加者1人に寄付する」としていましたが、これは難しいと判断に至りました。
理由としては、やはり「売ってしまう可能性がある」とアドバイスを頂いたからです。
僕らはスラムの仲間の接していく中で、その前向きな人柄から「貧困」というワードが薄れてきており、本当に置かれた現実が頭から抜けていたのかもしれません。
僕らはカメラがきっかけで手に職を付けたり、何かの将来の刺激になればと思っていますが、目の前の生活に追われれば、そんなことを考える余裕はなくなります。
そのためのこのアドバイスを真摯に受け入れ、全ての寄付カメラを「キベラクションの仲間全員で管理してもらう」ことにしました。
しかし、これにはメリットもあります。
友達と遊びがてら撮影したいからコンパクトなカメラを持って行ったり、遠いところから寄って撮りたいからズームレンズが使えるカメラを選択する、など撮影に幅が広がります。
それでもスラムにカメラを寄付して、いつでもカメラとふれあえる環境を作る目標には、変わりはありません。
今まで寄付して頂いた方々には、「誰か個人の手に渡る」旨お伝えしていたため、今後は齟齬がないようにご報告させて頂きます。
今後とも、ご支援ご協力を何卒宜しくお願い致します。